とある元幼稚園の先生の譫言

子どもにとってどんな園が良いのか、はたまた悪いのか、思ったことを綴ります。

実習園での現実①

まずはじめに衝撃だったことです。

 

そこではいわゆる〇〇式を実践している園でした。

もうすぐ保護者への発表の機会があるとのことで、先生達も気合が入っていたように思います。

 

できていない子には背中を平手でパシンッ!

先生に笑顔は一切ありません。

もちろんできても笑顔で褒めるようなことはしません。

 

ホールには「褒めることの大切さ」を謳うようなスローガンが虚しくも掲げられていていました。

 

私はその光景に、ショックでただ呆然と見てることしかできませんでした。

 

 

こどもたちなんてもちろん笑顔はありません。真夏なのにクーラーもつけてもらえず

少しでもできなかったことを何度も何度も何度も鬼のような先生に注意されながら、

汗だくで繰り返し練習するのです。

 

その状況に疑問も生まれず、先生を信じて、素直で真っ直ぐな目で練習するこどもたちに本当に心が痛みました。

先生も「お母さんお父さん」という言葉を都合良く使います。

こどももパパとママの期待を裏切れない、、という感情になっています。

 

正直、こうして文章にしているだけでその光景が頭に浮かんで悲しくなってきます。

 

 

 

親は、こんな背景でできあがったこどもの姿に、喜べますでしょうか?

その姿が、我が子が園で楽しく練習し、頑張った(こどもが頑張ってることは正しいけれど)

成果だと、信じて疑うことすらしていないだろう保護者も、哀れです。

 

その無実の親にだけは、ニコニコと媚びへつらう先生達に、怒りすら覚えます。

 

(もちろん先生達をそこまで追い詰めている園の方が悪いと思いますが)