実習園での現実②
そんな状態のこどもたちですが、先生のことは好きです。
好きじゃなかったら言うことを素直には聞かないと思います。
でもこどもにとって、先生は第2の親です。
こどもは1人では生きていけません。
生きるために先生を信頼するしかないのです。虐待している家庭と同じです。
帰ってこない母を待ち続ける子のように、
どんな親でも、こどもは親を信じているのです。
ここの園の先生はまさにそれを体現していました。いわゆるお仕置きのようなこと。
先生に注意され、(やったことに対する)理由が言えなかった女の子がいました。
そしてその子はその1日のスケジュールに一切参加させず、廊下にいさせられていました。
みんなが体育着に着替えていても、着替えさせてももらえません。
みんながホールに移動しても、自分の教室の前にいたまま。
それを見て何もしてあげられない自分にも腹が立ちましたが、
私自身も実習生という身であり、先生に逆らえない、、
この現実を恨むほどでした。
このある種の虐待に私自身が加担してしまってること。悔やみました。
せめてこの状況に異を唱えてくれる先生が他にいたら、、
外部の人間が見ていてくれたら、、
とも思いましたが、
その状況に動じていない現場の人間達の様子から、「これがここの園の普通なんだ」
と再度実感しました。
救いがないな、と。